爆撃からよみがえった街、ドレスデン ― 2010/01/02 21:11
バッハゆかりの街、ライプチヒ ― 2010/01/03 14:04
壁崩壊20周年を迎えるベルリン ― 2010/01/03 20:08
思い出の美術館125:アルテ・マイスター(ドレスデン、ドイツ) ― 2010/01/09 16:37
ドレスデンは、旧東ドイツに属する、ザクセン州の古都です。エルベ川の両岸に広がる、美しい街です。第二次大戦のときの爆撃で、市街はほぼ完全に破壊されましたが、その後、市民の努力によって、かつての美しい街を復興しました。
旧市街の西部にあるのが、ザクセン王フリードリッヒ・アウグスト1世が18世紀に建造した、ツヴィンガー宮殿です。その一角にあるのが、 アルテ・マイスター絵画館です。ここには、アウグスト1世のコレクションを中心とする、ルネッサンス ー バロック期の絵画が収蔵されています。数年前のエルベ川の洪水で、ここの絵が避難したことも記憶に新しいことです。
受付を通って2階に上がると、展示室です。右の部屋に入ると、ルーベンス”レダと白鳥”があります。次に、レンブラントの部屋です。”鷲に捕われたガニメデ”、”放蕩息子の帰還”が有名です。端の部屋には、フェルメールの”窓辺で手紙を読む少女”、取り持ち女”がひっそりとあります。前者は、フェルメールらしい静謐な世界を表現しています。
奥の部屋には、ドイツルネッサンスのクラナッハ、デューラーがあります。ぐるっともどって、入り口の左の部屋に入ると、イタリア・ルネッサンスの部屋です。ここには、この美術館を代表する、ラファエロの”サン・シストの聖母”があります。この絵は、聖母よりも、足下の天使で有名ですね。
この宮殿のとなりには、有名なオペラハウスの、ゼンパー・オーパーがあります。この日の夜、ここでヘンデルのオペラを見ました。
映画”ジェイン・オースティン” ― 2010/01/10 20:31
仕事始めから1週間がたちました。今日は、シアターキノでイギリス映画の”ジェイン・オースティン”を見てきました。ジェイン・オースティンは、18世紀末のイギリスの女性作家で、”高慢と偏見”で知られています。彼女が小説を書き始める前の、青春時代の恋愛を描いた映画です。
映画の中には、”高慢と偏見”の1場面を思わせるシーンが、いくつかはめこまれています。この小説のファンには、興味が持てるところです。ただし、この映画が、どの程度史実に忠実なのかはわかりませんが。実人生での葛藤を、創作活動の中で昇華したというところは、時代はちがいますが、紫式部について言われていることを思わせます。
物語の舞台は、ハンプシャーというイギリス南部の地方です。イギリスの田舎の美しい風景がふんだんに出て来ますが、以前に行ったコッツウォルズの風景を思い出しました。
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