思い出の古寺23:渡岸寺観音堂(向源寺)(高月、滋賀県) ― 2011/02/05 15:24
北陸本線の各駅停車で、琵琶湖の東岸を北上し、高月の駅で降りると、観音の町、高月です。駅の東側に出て、北に向かう道をしばらく歩いて行くと、観音堂の表示が見えてきます。ここで、右の道に入ると、向源寺があります。この寺の中に、間借した形で建っているのが渡岸寺観音堂です。
ここには、平安時代の国宝十一面観音立像があります。この像は、もともと、渡岸寺のものでしたが、渡岸寺は早くに消滅してしまい、現在は向源寺に所属しています。本堂となりの宝物殿の中に、観音像は安置してあります。ボランティアの土地の人々によって、守られています。
この観音像は、頭の上の十面が比較的大きいのが特徴で、顔の両側にまで並んでいます。像の後ろにまわると、”暴悪大笑面”を見ることができます。インドの神像を思わせる腰のひねりも、魅力的です。この像については、井上靖の小説「星と祭」や、白州正子の「十一面観音巡礼」でも、とりあげられました。
立春にチョコレートケーキ ― 2011/02/06 20:21
オルガン・ウインターコンサート ― 2011/02/11 20:22
パイプオルガンの冬のコンサートに行ってきました。キタラの現オルガニスト(13代)のアメジカンさんと、5代オルガニストのモニカさんの共演です。ひさしぶりに見るモニカさんは、ちょとふっくらして、貫禄がつきました。
プログラムはヴィエルヌ”幻想小曲集”、バッハ”トッカータとフーガ、二短調”、モーツァルト”ピアノ連弾ソナタ”などです。端正なアメジカンさんの演奏と、ダイナミックなモニカさんの演奏の対比が、面白いですね。こういうコンサートが、ワンコインで聴けるというのもうれしいです。
ところで、私たちの席の近くで、フランス語の話し声が聞こえていましたが、2人の家族か友達が来ていたのでしょうか。
思い出の古寺24:フラウエン教会(ミュンヘン、ドイツ) ― 2011/02/12 19:48
南ドイツの第一の都市、ミュンヘンは、フランクフルトから特急で3時間ちょっとで着きます。地下鉄のマリーエン広場駅で降りて、マリーエン広場に出て、西のほうに行くと、フラウエン教会があります。
丸い帽子をかぶったような2本の塔を持つ、この教会はミュンヘンのランドマークと言えます。これは、15世紀後半に建てられた、後期ゴチック様式の教会です。南の塔にはエレベーターで登れるそうですが、私達は登っていません。教会の内部は、白い柱の列が特徴的です。内陣には、バイエルンのルードビッヒ王の廟があります。
教会を出て、市庁舎前のマリーエン広場にもどると、チロル風の民俗衣装を着た子供達が、歌をうたっていました。
ミクローシュ・ペレーニ、チェロリサイタル ― 2011/02/18 20:57
リスト音楽院の講師として来日している、ミクローシュ・ペレーニのコンサートに行ってきました。プログラムは、ブリテン”無伴奏チェロ組曲第1番”、バッハ”チェロソナタ第3番”、リスト”メフィスト・ワルツ”、そして私の大好きなバッハ”無伴奏チェロ組曲第3番”などです。
演奏しながら、足で拍子をとっていました。やっぱり、バッハはリズムで弾くんですね。最近、古楽奏法のバッハを何回か聴きましたが、古楽でないバッハもそれはそれで良いものですね。そして、ブリテンの曲では、現代曲特有の特殊奏法がもりだくさんで興味深いです。
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