箱根旧街道を歩く2012/01/03 16:52

あけましておめでとうございます。今年も、ホームページ”夫婦でスケッチ”をよろしくお願いします。

年末には、帰省のついでに、箱根に行ってきました。お天気にも恵まれて、楽しい旅行でした。ちょっとがんばって、箱根旧街道の石だたみの道を歩いてきました。江戸時代そのままの歩きにくい道もありますが、だいぶ整備が進んで、歩きやすくなったところもあります。

寒い中を歩いてきて飲む甘酒の味は、格別ですね。絵は、甘酒茶屋から畑宿へ行く途中の道です。

ポーラ美術館”レオノール・フジタ展”2012/01/04 19:59

箱根仙石原のポーラ美術館(思い出の美術館113)で、フジタ展を見てきました。静かな林の中の美術館です。今回の展覧会は、この美術館の新収のフジタ作品のお披露目のための会です。

新収蔵作品は、パリ渡航初期の風景画”巴里城門”、そして晩年の”小さな職人たち”シリーズの小品多数です。これで、従来の収蔵品とあわせて、172点のフジタ作品を収蔵することとなりました。これは、日本最大のフジタ・コレクションだそうです。会場には、彼の部屋も再現されています。

”巴里城門”は、フジタには珍しい風景画で、暗い画面で、ちょっとルソーを思わせます。”小さな職人たち”は、かわいらしい子供達が、さまざまの職業を演ずるシリーズです。このシリーズには多くのバージョンがあるようです。以前のフジタ展でも違うタイプのを見ました。このような工芸的な絵は、従来、その芸術的価値が低く見られていたのですが、最近、評価が変わってきたようです。

思い出の美術館154:成川美術館(箱根、神奈川)2012/01/07 15:20

箱根湯本からバスに乗って西に行くと、芦ノ湖の湖岸、元箱根に出ます。元箱根港のバス停の正面、芦ノ湖を見下ろす高台にあるのが、 成川美術館です。

この美術館には、日本画と中国美術品、能面などが展示されています。平山郁夫、加山又造、堀文子などの作品を収蔵しています。私たちが行ったとき(2011年12月)には、”新春の花”という題で、梅と椿に関する絵を展示していました。牧進の椿の大屏風などが、ありました。

ここのもう1つの”売り”は、展望室からの展望です。芦ノ湖と、箱根神社の赤い鳥居が見えます。天気が良ければ、富士山が見えるのですが、私たちが行ったときには、残念ながら、ちょっと雲に隠れていました。

映画”ヴェニスに死す”2012/01/08 21:04

今日は、ヴィスコンティ監督の1971年の映画”ヴェニスに死す”の新プリント版を、見てきました。原作は、トーマス・マンです。ドイツ人の作曲家、アッシェンバッハは、療養のためヴェニスを訪れ、そこで、ポーランド人貴族の美少年タッジオに出会い、惹かれるという物語です。

ヴィスコンティは、自分が貴族だけあって、貴族の描き方が自然ですね。全体に格調高い映像です。そして、ヴェニスには、明るさの裏に、暗い、死のイメージがあります。全編に流れる、マーラーの”アダージェット”が、また、印象的です。

原作を読んでいましたが、ずいぶん忘れているのに気がつきました。読みなおさなければ。なお、原作では、アッシェンバッハは、小説家となっています。

映画”グレン・グールド”2012/01/09 20:40

今日もまた、映画を見にいってしまいました。今日の映画は、カナダのドキュメンタリー、”グレン・グールド”です。カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドの生涯を描いた映画です。彼の親しい人たちにインタビューして、彼の私生活に迫っています。

グールドとバーンスタインが、意見の一致を見ないままピアノ協奏曲を演奏したという、有名なエピソードも出て来ます。また、彼がポップス歌手のペトゥラ・クラークのプロデュースをしたというのは意外でした。それよりも驚くのは、彼の後半生の私生活です。彼が、人妻の女性画家と結婚したとは、知りませんでした。

ところで、今日は、映画が安い日だったようで、ものすごく混んでいたのにびっくりしました。