思い出の古寺76:西明寺(益子、栃木)2012/12/01 15:30

JR水戸線の下館駅で、のどかなローカル線、真岡鉄道に乗り換えます。畑の中をゆられているうちに、陶芸の町、益子に着きます。駅を出て、タクシーに乗り、陶器店街を通り過ぎて、南東の山のなかに入って行くと、古刹、 西明寺があります。ここは、坂東三十三観音巡礼霊場の20番でもあります。

寺伝によると、天平時代に、行基が十一面観音像を刻んでこの地に寺を建てたのだそうです。平安時代には、弘法大師もここを訪れて、寺は発展しました。一時は、十二坊を数える、大寺院であったようです。しかし、その後、何度も兵火にあって、伽藍は消失・再建を繰り返しました。

石段を上って行くと、茅葺きのみごとな仁王門があります。本堂は、江戸時代の観音堂です。中には、重要文化財の厨子があり、十一面観音像などの仏像が安置してあります。本堂横には、16世紀建立の三重塔が、軽快な姿で建っています。

この寺は、保健福祉関係に熱心で、付属の診療所や、老人介護施設があります。帰りには、陶器のお店をのぞきながらぶらつきました。この日は残念ながら、益子参考館は休みでした。

映画”恋のロンドン狂騒曲”2012/12/02 20:29

ウディ・アレン監督の映画、”恋のロンドン狂騒曲”を見てきました。親世代、子世代の2組の夫婦の、それぞれの結婚生活の危機を描いた、ラブ・コメディです。

親夫婦の夫は、変な若い女性にはまり、妻はスピリチュアル系にはまってしまいます。子夫婦のほうは、2人とも芸術系の職業ですが、どちらも芸術の才能ある異性にひかれていきます。両世代の、微妙なカルチャーの違いも面白いですが、親世代のほうがキャラがとびぬけています。最近よく見る、元気すぎる老人の映画の1つと言えるでしょうか。

ところで、物語の一要素として登場するポッケリーニのギター曲が、なかなか良いですね。

思い出の古寺77:水天宮(人形町、東京)2012/12/08 14:38

地下鉄の半蔵門線の水天宮前駅を降りて、地上に出ると、ビル街の中に江戸情緒の残る、日本橋蠣殻町です。出口を出てすぐの所にあるのが、安産のお宮として有名な、水天宮です。

この水天宮は、もともと久留米にあったのですが、9代目久留米藩主の有馬氏が、江戸屋敷に分社を勧請して、現在の神社の起源となったそうです。江戸時代から、安産、子授けの神として、庶民の信仰を集めてきました。

1階は、お店や駐車場になっていて、石段を上って境内に入ります。本殿は、権現造りのりっぱな社殿です。境内には、安産にちなんだ子宝犬の銅像もあります。

私たちは、ここにお参りしたのですが、残念ながら子授けのご利益はなかったようで。

本格的な積雪です2012/12/09 19:52

昨日からだいぶ雪が降って、札幌も本格的な積雪となりました。家の近所も、いよいよ真冬の雪景色です。千歳空港でも、飛行機のキャンセルが出たようですね。

(絵は、この前いただいたバラの花です)

ベルリン古楽アカデミー・オーケストラ・コンサート2012/12/11 20:12

昨日は、キタラコンサートホールで、ベルリン古楽アカデミー・オーケストラのコンサートうを聴いてきました。このオーケストラは、ベルリンのいろいろなオーケストラのメンバーが集まって作った、古楽専門のオーケストラだそうです。

プログラムは、バッハ”チェンバロ協奏曲、第5番”、”2つのヴァイオリンのための協奏曲”、ヴィヴァルディ”協奏曲11番「調和の霊感」”、テレマン”組曲「ミュゼット」”などです。イタリア協奏曲と、その影響を受けたバッハ作品というテーマのようです。

本格的な古楽奏法のオーケストラです。リュートの首を長くしたような弦楽器(テオルポ?)もあります。踊るような、楽しげな演奏で、バロック音楽についてのイメージを一新させられました。特に、バッハのチェンバロ協奏曲は、最高!