思い出の古寺88:観世音寺(笠間、茨城)2013/06/01 19:54

益子とならぶ陶芸の町である笠間は、茨城県中部の歴史ある町です。JR東北本線から、小山で水戸線に乗り換えて、しばらく東に行くと笠間駅です。駅を降りて、北に、笠間稲荷のほうに歩き、稲荷の東側の道から、日動美術館のほうの道に入ると、 観世音寺 があります。ここは、坂東三十三観音巡礼霊場の23番でもあります。

この寺の基は、寺伝によれば、遠く飛鳥時代に、ある狩人によって建てられたといいます。その後、僧坊百を数えるほど栄えました。しかし、鎌倉時代に、当地の豪族、笠間時朝がこの寺を焼き払いました。彼は、この罪を悔いて、観音堂を再建しました。その後、戦火にあって盛衰をくりかえしましたが、現在の堂宇は昭和になって建てられたものです。

ここの本尊の千手観音像は、おそらく慶派と思われる、鎌倉時代の優品です。茨城県の重要文化財に指定されています。私たちは見られませんでしたが、時期を限って開帳しているそうです。住職の奥様からお茶のお接待を受けました。

この後、日動美術館( 思い出の美術館11)、 春風萬里荘( 思い出の美術館74)を訪れました。

”三岸好太郎と独立展の作家たち”展2013/06/02 20:15

今日は、札幌の三岸好太郎美術館に行ってきました。独立展に参加した北海道の画家の作品を、あわせて展示しています。独立展は、昭和初期に里見勝蔵、清水登之らによって設立された美術団体で、三岸もここで活躍しています。

北海道からは、三岸以外に、国松登らが参加していて、彼らの作品も展示されています。私の印象に残ったのは、小川マリという女性画家の”花と女”という作品でした。

絵は、帰る途中に描いた、ライラックです。今が花の盛りですね。

初夏の北大旧農場2013/06/08 19:17

今日は、ひさしぶりに夏らしい陽気になりました。北大では、ちょうど今、学園祭をやっています。模擬店がたくさん出ていました。人混みを避けて、北の端にある北大旧農場に行ってみました。新緑が鮮やかです。

小樽、祝津の海2013/06/09 20:07

今日は、お天気が良いので、小樽に行ってみました。今回は、いつもの運河方面ではなくて、祝津の方に行きました。旧青山別邸で牡丹の花を見た後、鰊御殿のある岬の上に登ってみました。岬の上から、祝津港を望んで描いたのが、この絵です。海の透明度が高くて、底まで見通せるのは、ちょっと感動的です。

”瀧口修造”展2013/06/09 20:34

小樽市美術館で、”瀧口修造”展を見てきました。瀧口は、日本にシュルレアリスムを紹介した、昭和中期の詩人です。

この展覧会では、彼が紹介した画家たち、エルンスト、ダリ、マグリット、クレーらの作品を、彼の文章とともに展示しています。ミロの”瀧口修造へのオマージュ”(写真)という作品が注目されます。

私は、特に、日本のシュルレアリストたち(福沢一郎、北脇昇、駒井哲郎など)の作品が印象に残りました。

ちなみに、瀧口は、一時、小樽に住んでいて、小樽の花園で文房具店に関わっていたことがあるそうです。