オルガン名曲コンサート2014/10/04 19:40

キタラ第6代オルガニストであった、ジャン=フィリップ・メルカールト氏による、オルガンのコンサートに行ってきました。フランス人作曲家のオーケストラ曲の、オルガン用編曲によるコンサートです。

プログラムは、フォーレ:”組曲「ペレアスとメリザンド」”、サン=サーンス:”死の舞踏”、ドビュッシー:”牧神の午後への前奏曲”、フランク:”交響曲、ニ短調”です。編曲は、メルカールト氏自身によります。

演奏は、気のせいか、以前より力強くなったような感じです。それにしても、メルカールト氏は、日本人と結婚して、現在、那須に住んでいるというのに、びっくりです。キタラでの経験が、氏の人生を大きく変えたということでしょうか。

思い出の美術館163:石橋美術館(福岡、久留米)2014/10/05 20:07

西鉄福岡駅から、西鉄急行で30分ほどで、久留米駅に着きます。駅からバスに乗って、東に少し行くと、美しい庭園を持つ、石橋文化センターに着きます。

ここには、広大な庭園の中に、数棟の文化施設がありますが、中心になるのは 石橋美術館です。ブリジストンの創業者、石橋正二郎氏のコレクションを中心とする収蔵品が展示されています。久留米出身の画家、青木繁、坂本繁二郎の優れたコレクションがあります。

展示品の目玉は、青木繁の”海の幸”、”わだつみのいろこの宮”の2作品です。この夭折の画家の代表作品で、わざわざここに来て見る価値があります。その他には、坂本繁二郎”帽子を持てる女”、黒田清輝”針仕事”、佐伯祐三”コルドヌリ”、古賀春江”単純な哀話”、藤島武二”青富士”などが、主な展示品です。

そして、ここにもフジタの作品がありました。少女を描いたデッサンの小品ですが、なかなか良い絵です。

ブリジストン美術館からも、コロー、ルソー、ヴラマンクなどの作品が来ていました。

ブリジストン美術館だけでも、たいしたものなのに、ここにも美術館を作ってしまうとは、石橋氏のメセナ活動は、脱帽ものですね。

思い出の美術館164:九州国立博物館(福岡、太宰府)2014/10/11 19:27

西鉄福岡駅から20分ちょっとで、太宰府天満宮で有名な太宰府駅に着きます。駅を出て、人の流れに従って、門前町を行くと、天満宮です。天満宮の手前で門前を右に折れると、 九州国立博物館へ行く、エスカレーターの入り口があります。

エスカレーターを上り、長い動く歩道に乗って行くと、やっと、美術館に着きます。曲面を多用した、未来的な建築です。美術館の入り口に入ってから、展示室に着くまでが、また、長い。途中、誘導の係員が何人もいます。

ここには、縄文、弥生時代から江戸時代までの、日本の歴史を象徴する文化財が、展示されています。この展示は、”アジアとの文化交流”をテーマとしているようです。たとえば、ガンダーラ仏から、中国の仏像、そして日本の仏像までの流れが、示されています。でも、阿修羅像のはでなレプリカは、無くてもよかったかな。

たしかに、弥生時代から古墳時代までの展示は、充実しているようです。しかし、全体的には、二流品のよせあつめという感じが、ぬぐえません。ハコがりっぱなだけに、ちょっと残念です。

帰りには、太宰府名物の、梅が枝餅をいただきました。

紅葉し始めた、窓の外の景色2014/10/12 19:30

台風が近づいていますが、札幌では、今日は良いお天気でした。わが家の窓の外も、少しずつ紅葉してきました。一部の木では、落葉も始まっています。

映画”アルゲリッチ、私こそ、音楽”2014/10/13 19:38

シアター・キノで、ピアニスト、アルゲリッチの話題の映画を見てきました。これは、映画監督になった、彼女の三女、ステファニーによる映画です。彼女は、インタビュー嫌いで有名ですから、監督が娘ならではの映画です。

3人の夫の、それぞれの娘、3人が出てくるので、混乱してしまいます。ちなみに、ステファニーの父は、ピアノストのコヴァセヴィッチ。

別府のアルゲリッチ音楽祭も、出てきます。ステージ前に、「弾きたくない」と言って、舞台そででだだをこねるシーンが印象的でした。彼女程のキャリアがあっても、ナーバスになるのですね。

演奏される曲は、プロコフィエフ:”ピアノ協奏曲3番”、ラヴェル:”ピアノ協奏曲ト長調”など。そして、エンドロールに、バッハ:”パルティータ4番”。ただし、演奏シーンの多くは、リハーサルです。