思い出の美術館163:石橋美術館(福岡、久留米)2014/10/05 20:07

西鉄福岡駅から、西鉄急行で30分ほどで、久留米駅に着きます。駅からバスに乗って、東に少し行くと、美しい庭園を持つ、石橋文化センターに着きます。

ここには、広大な庭園の中に、数棟の文化施設がありますが、中心になるのは 石橋美術館です。ブリジストンの創業者、石橋正二郎氏のコレクションを中心とする収蔵品が展示されています。久留米出身の画家、青木繁、坂本繁二郎の優れたコレクションがあります。

展示品の目玉は、青木繁の”海の幸”、”わだつみのいろこの宮”の2作品です。この夭折の画家の代表作品で、わざわざここに来て見る価値があります。その他には、坂本繁二郎”帽子を持てる女”、黒田清輝”針仕事”、佐伯祐三”コルドヌリ”、古賀春江”単純な哀話”、藤島武二”青富士”などが、主な展示品です。

そして、ここにもフジタの作品がありました。少女を描いたデッサンの小品ですが、なかなか良い絵です。

ブリジストン美術館からも、コロー、ルソー、ヴラマンクなどの作品が来ていました。

ブリジストン美術館だけでも、たいしたものなのに、ここにも美術館を作ってしまうとは、石橋氏のメセナ活動は、脱帽ものですね。