棟方志功展2018/03/03 15:18

北海道近代美術館でやっている”棟方志功展”に、行ってきました。柳宗悦とも親交のあった版画家、棟方志功の全生涯にわたる作品の展覧会です。

主な作品は、”大和し美し”、”釈迦十大弟子”、”華厳譜”、”華狩頌”、”弁財天妃の柵”、”ねぶた運行連々絵巻”など。代表作はだいたい網羅されています。

注目したのは、”庭B”などの初期の油絵です。なんとなくマチスを思わせる絵で、棟方が油絵から出発したとは知りませんでした。そして、最初期の版画、”星座の花嫁”は、まさに川上澄生そのまま。

柳と棟方の交流については、ちょうどタイムリーにテレビの”ぶらぶら美術館”でやっていたので、よく理解できました。”華厳譜”において、柳の忠告にしたがって仏の像を描き変えたことも確認できました。

啓蟄2018/03/04 13:10

桃の節句も過ぎて、啓蟄が近づいてきました。札幌も今日は暖かめで、ほっとします。でも道路には大きな水たまりができて歩きにくいですね。

絵は、円山大師堂のお地蔵さん。毛糸の帽子がかわいいです。

”仁和寺と御室派のみほとけ”展2018/03/10 12:45

東京に旅行したついでに、東京国立博物館でやっている仁和寺展に行ってきました。仁和寺およびその系列の密教寺院の仏像・仏画などの展示です。秘仏が多く出ているのが目玉です。

会期の終わり近くに行ったせいか、ウイークデーなのに大変な混み方でした。落ち着いた鑑賞は、あきらめざるをえません。

主な展示品は、国宝の”仁和寺薬師如来”、”孔雀明王像”、”十二天像”、”子島曼荼羅”、”阿弥陀三尊”、”葛井寺千手観音”、”道明寺十一面観音(秘仏)”など。

私が一番見たかったのは、子島曼荼羅を始めとする両界曼荼羅などの密教図像。こちらは比較的すいていたので、良く見ることができました。

仁和寺観音堂の千手観音二十八部衆像がまるごと展示され、堂内を再現していたのも、迫力がありました。ただしこれらは江戸期の像なので、感動が薄いのは否めません。

三岸好太郎美術館ミニリサイタル”春風にのせて”2018/03/11 17:22

昨日は、三岸好太郎美術館でやっているピアノのコンサートに行ってきました。出演は札幌在住の若手ピアニスト、川原さんと藤本さん。

曲は、モスクワ留学の川原さんは、ラフマニノフ:”前奏曲第5番”、プロコフィエフ:”「ロミオとジュリエット」より10の小品”など、パリ留学の藤本さんは、ラヴェル:”鏡”、フォーレ:”ヴァルス・カプリス第1番”、ドビュッシー:”月の光”など。

川原さんはダイナミックなロシアン・ピアニズムの演奏、でもちょっと緊張してたかな。藤本さんは軽やかで落ち着いた演奏でした。

リニューアルなった三岸好太郎美術館では、いつもの三岸作品に加えて、若手の画家の幻想的な作品を展示していました。

思い出の美術館177:ホキ美術館(土気、千葉)2018/03/12 17:08

JR外房線の土気(とけ)の駅で降りると、新興住宅街が広がっています。地中海風の家が並ぶ中を行くと、昭和の森公園を背景として、カーブした白い直方体の建築が見えてきます。これが、写実絵画専門のホキ美術館です。

ここには、野田弘志、森本草介など、日本を代表する写実絵画家の作品、約400展が収集・展示されています。私が行ったときには、主な展示作品は、森本草介:”アリエー川の流れ”、”横になるポーズ”、野田弘志:”摩周湖・夏天”、”崇高なるもの”、五味文彦:”樹影が刻まれる時”などでした。

これらの写実画は、一口に言えば写真のように描いた作品ですが、不思議なことに写真とは違った迫真性があります。作家による個性の差も見られます。近づいて見ると、森本氏のようにタッチを残さないものもあれば、あえてタッチを残した作品もあります。技術もあるレベルを超えると、単なる技術を超えた感動があるのですね。