”ウインターガーデン:現代日本美術”展2009/06/07 21:15

ここ数日、所用で湘南に行っていました。ついでに、東京の原美術館でやっている”ウインターガーデン:現代日本美術におけるマイクロポップ的想像力の展開”展を見てきました。村上・奈良以降の、現代美術の若手の作家たちの作品です。この前、札幌芸術の森で見た、ネオテニー展と、世代的には、ほぼ同じかちょっと若い感じです。タカノ綾、ChimPom、工藤麻紀子、佐伯洋江(写真)などです。この世代になると、まんが的な表現への志向が、一段と強くなっています。

”建築家、坂倉準三展”2009/06/08 21:01

湘南旅行の続きです。鎌倉では、神奈川県立近代美術館(思い出の美術館14)で、”建築家、坂倉準三展”を見てきました。坂倉準三は、コルビジェの弟子で、この美術館を設計した建築家です。デビュー作のパリ万博日本館に始まり、日仏学院、白馬東急ホテル、東急文化会館、新宿西口広場など、多くの有名プロジェクトを設計しました。コルビジェによる国立西洋美術館の設計にも、参加しました。これらの設計図や模型が、展示されていました。

ちょうど、どこかの大学の先生が、学生をたくさんつれて来ていて、展示を解説していました。それとなく聞いていると、坂倉氏は柳宗悦と交流があったと言っていました。この前見に行ったブルーノ・タウト展では、柳とタウトの交流が出ていました。柳は、意外とモダニズムの人と気が合うのですね。

思い出の美術館111:熊谷守一美術館2009/06/13 16:36

思い出の美術館111:熊谷守一美術館(要町、東京)

地下鉄の有楽町線の要町の駅(池袋の次です)で降りて、要町通に沿って進み、小学校を過ぎたところで左折して、細い道を歩いて行くと、蟻の絵の描いてある特徴的な建物があります。ここが、画家、熊谷守一のアトリエ跡である、熊谷守一美術館です。

熊谷守一は、東京美術学校を卒業し、二科会で活躍しましたが、晩年、この地に住んで、仙人のような生活をしながら、作品を製作し続けました。彼の没後、次女の榧氏によって、この地に個人美術館が建てられました。現在は、豊島区立の美術館になっています。

1階には、氏の青年時代から晩年までの主要な作品が展示されています。青年時代の作品は、表現主義を思わせるようなタッチです。晩年になって、輪郭線と色面による特徴的なシンプルな画面が現われます。”白猫”や”アゲ羽蝶”が有名です。愛用のチェロも展示されていました。

2階には、ちょっと意外な墨絵の作品もありました。帰りには、受付の奥にあるカフェで、アイスコーヒーを飲みました。

このあたりは、戦争直後、画家達が集った、”池袋モンパルナス”のゆかりの地でしょうか。

映画”路上のソリスト”2009/06/14 21:07

アメリカ映画”路上のソリスト”を見てきました。ナサニエルは、ジュリアード音楽院で、チェリストとして将来を嘱望されていましたが、心を病んで脱落し、ホームレスになってしまいます。LAタイムズのコラムニスト、ロペスは、偶然、公園で彼の演奏を聴いて、彼を復活させようと試みます。実話に基づいた物語だそうです。

最後は、ナサニエルがコンサートを成功させて終わるのかと思ったら、そういうベタな結末ではありませんでした。実話では、そううまくはいかないのでしょう。心を病んだナサニエルの内面の描写は、ちょっと”ビューティフル・マインド”を思わせます。

私たちが以前に行ったことのある、ロスアンゼルスのディズニー・コンサートホールが舞台となるので、そのときの思い出がよみがえりました。

思い出の美術館112:札幌宮の森美術館2009/06/20 16:41

思い出の美術館112:札幌宮の森美術館(札幌)

札幌の円山公園に沿って、北1条通を西に歩いて行くと、フランシス教会の手前に、ちょっと場違いな白亜の結婚式場があります。ここに併設されているのが、現代美術専門の美術館である、札幌宮の森美術館です。2006年に開館した、新しい美術館です。

ここでは、今までに、クリスト、ヤノベケンジ、榎忠などの展覧会が開かれました。私達は、粟津潔の展覧会を見に行きました(2008年10月)。粟津潔は、1960年代から1970年代に活躍したグラフィック・デザイナーで、前衛的なポスターで知られています。

建物の一角の2階の3部屋が、展示室にあてられています。大きなオブジェは入りそうもない小さな展示室ですが、ポスター、絵画、彫刻、ビデオと多様な展示がされていました。

礼服姿のおじさんが見に来ているのも、結婚式場ならではです。帰りに、円山の六花亭でホットケーキを食べました。