思い出の古寺44:サントゥスタッシュ教会(レ・アル、パリ)2011/08/20 14:58

レ・アルは、セーヌ川右岸、ルーブル美術館の東にある地区で、昔、市場のあったところです。私たちが最初にパリに行ったとき、この近くのホテルに泊まりました。 レ・アルの西にある公園に面してそびえる教会が、 サントゥスタッシュ教会です。メトロのフォーラム・デ・アル駅の近くです。

この教会は、中世の、聖アグネス教会まで、さかのぼります。現在の建物は、17世紀の建立の、後期ゴシック様式の華麗な建築です。塔の一部はルネッサンス様式です。モリエール、リシュリュー、ポンパドール夫人などが、ここで洗礼を受けました。 教会の中には、 ミラボーやコルベールの墓があります。

ここのパイプオルガンは、7000本のパイプよりなる壮大なもので、リストやベルリオーズも弾きました。

教会の前の円形の広場には、片手をそえた頭部よりなる現代彫刻が、横たわっています。そして、ここの近くのフォーラム・デ・アルは、巨大なショッピングセンターです。

夏の終わりの旭岳2011/08/24 20:26

親戚の子供達と、旭山動物園、美瑛、富良野へ行ってきました。ちょっとだけ雨にあいましたが、暑すぎず、寒すぎず、ちょうどよい天候でした。絵は、ロープウェイで登った旭岳です(Yoko)。もう、すすきの穂が出て、秋の虫も鳴いていました。りんどうも咲いています。もう少しすると、紅葉が始まってしまいますね。

”巨匠たちの饗宴”展2011/08/25 20:40

旭川に旅行したついでに、旭川美術館でやっている”巨匠たちの饗宴”展を見てきました。ウッドワン美術館収蔵の、日本の近代絵画のコレクションの展示です。ウッドワン美術館は、広島県の小さな町にある美術館で、住宅建材の一企業が設立したものです。バブルの遺産でしょうか。

明治から平成までの、洋画、日本画のコレクションです。作品の質が高いのにちょっとびっくりです。目玉は、フジタ”ディナー・パーティー”、”EVE”、岸田劉生”毛糸肩掛せる麗子肖像”、国吉康雄”白いシュミーズの女”などです。その他に、浅井忠、藤島武二、青木繁など、超一流画家の作品が並びます。

日本画でも、大観、玉堂、清方など、大作ぞろいです。広島のあたりは、大原美術館、ひろしま美術館を含めて、美術館のレベルが高いですね。ちょっと、うらやましい。

ちえりあ寄席2011/08/27 22:57

今日は、札幌で毎年この時期にやっている寄席に行ってきました。三遊亭円馬はおなじみの”そこつ長屋”です。三笑亭夢之助は、”んまわし”という軽い噺です。桂小南治”天狗裁き”は、夢の話ができない男が、だんだんとおおげさな状況にまきこまれるという、ちょっとシュールな噺。

瀧川鯉昇は”ときそば”を独自の演出で演じます。トリの昔昔亭桃太郎は、”勘定板”という、テレビではできない下品な噺です。こういう噺が聴けるのも、寄席の醍醐味ですね。客席は満席でした。

思い出の古寺45:慈恩寺(岩槻、埼玉)2011/08/28 20:11

東武電車の岩槻駅で降りて、バスに乗って北に進み、観音入口で降ります。そこから、畑の中の道を東南に歩いて行くと、15分ほどで、慈恩寺に着きます。ここは、坂東三十三観音巡礼霊場の12番でもあります。

寺伝によると、この寺は、平安時代に慈覚大師が創建したそうです。江戸時代には、徳川家康から寺領を寄進されました。日光輪王寺宮法親王が、日光参拝の途中にここに参拝しました。現在の本堂は、江戸時代のものです。本尊は、天海僧正将来の千手観音像です。

慈恩寺と言えば、三蔵法師、玄奘三蔵が帰国後住んだ長安の大慈恩寺が、思い浮かびます。ここにも、玄奘三蔵を祭る玄奘塔があります。孫悟空関係のグッズも売っていました。