思い出の古寺88:観世音寺(笠間、茨城)2013/06/01 19:54

益子とならぶ陶芸の町である笠間は、茨城県中部の歴史ある町です。JR東北本線から、小山で水戸線に乗り換えて、しばらく東に行くと笠間駅です。駅を降りて、北に、笠間稲荷のほうに歩き、稲荷の東側の道から、日動美術館のほうの道に入ると、 観世音寺 があります。ここは、坂東三十三観音巡礼霊場の23番でもあります。

この寺の基は、寺伝によれば、遠く飛鳥時代に、ある狩人によって建てられたといいます。その後、僧坊百を数えるほど栄えました。しかし、鎌倉時代に、当地の豪族、笠間時朝がこの寺を焼き払いました。彼は、この罪を悔いて、観音堂を再建しました。その後、戦火にあって盛衰をくりかえしましたが、現在の堂宇は昭和になって建てられたものです。

ここの本尊の千手観音像は、おそらく慶派と思われる、鎌倉時代の優品です。茨城県の重要文化財に指定されています。私たちは見られませんでしたが、時期を限って開帳しているそうです。住職の奥様からお茶のお接待を受けました。

この後、日動美術館( 思い出の美術館11)、 春風萬里荘( 思い出の美術館74)を訪れました。

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