思い出の古寺55:グルントヴィクス教会(コペンハーゲン、デンマーク)2012/01/21 19:53

コペンハーゲン中央駅で、郊外行きの電車に乗って北西に進み、コペンハーゲン郊外のエンドルップ駅で降ります。町の中を歩いて行くと見えて来る、白亜のそびえ立つ建物が、 グルントヴィクス(Grundtvig’s)教会です。福音ルター派の、20世紀の教会です。

この教会は、19世紀のデンマークの思想家、教育者の グルントヴィクを記念するものです。デンマークの建築家、イェンセン-クリントによって、1921年に建築が始められました。戦争の影響もあり、完成したのは1940年です。

アイボリーのれんがで建てられた、ネオゴチック様式の大建築です。デンマークの農家の様式を、デザインに取り入れたと言います。ゴチック様式にしたがいながらも、簡潔でモダンな、いかにも北欧デザインという感じの設計です。

西正面はオルガンを模したデザインで、そのため、この教会はオルガン教会とも呼ばれます。内部は、ゴチック教会らしく白い列柱が並ぶ様式で、高い天井を支えています。ここのパイプオルガンも有名で、よくオルガン・コンサートをやっています。私たちがコペンハーゲンに行ったときも、ちょうどコンサートをやっていて、聴きにいきました。バッハのオルガン曲で、教会全体が共鳴して、実に感動的でした。