六花亭ホール”柳家小三治独演会”2012/02/03 20:28

お菓子メーカーの六花亭の真駒内店で開催された、”柳家小三治独演会”に行ってきました。小三治師と六花亭の社長とは、つきあいがあるようで、その縁で独演会をやっています。

開演は、若手の柳家三乃助の”初天神”、そして柳家はん治の”百川”です。小三治師は”竜田川”と”うどんや”の2題です。新年にふさわしい噺と、大寒波にふさわしい噺です。熱演なのですが、マクラが長過ぎて帰りが遅くなったのがちょっと。

サービスで提供された六花亭のお菓子、”ふらの餅”もなかなか美味しかったです。

思い出の古寺57:海蔵寺(鎌倉、神奈川)2012/02/04 15:39

鎌倉駅西口を出て、北に向かい、寿福寺を過ぎて、横須賀線の線路にそって、さらに北に行くと、行き止まりのところに 海蔵寺があります。臨済宗の寺です。

この寺は、鎌倉時代に、六代将軍、宗尊親王の命によって、建立されました。本尊は、”泣き薬師”と呼ばれる薬師を中心とする、薬師三尊です。本堂前のノウゼンカズラやカイドウの花の美しさでも有名です。

寺のわきの洞窟の中には、十六ノ井と呼ばれる井戸があります。 洞窟の底面に縦横4×4の合計16個の穴が、うがたれていて、水がわき出しています。この穴が何であるかは、わからないのですが、納骨の穴という説もあります。また、寺の前には、底脱(そこぬけ)ノ井という井戸があります。ある尼が、ここで水をくんだとき、桶の底がぬけて、その瞬間、悟りを開いたという伝説があります。

ここに行く途中の横須賀線沿線に、”十六夜日記”の著者の阿仏尼の墓といわれる石塔がある岩屋があります。阿仏尼は、その晩年に、相続問題を解決するために、京から鎌倉まで、大旅行をしました。旅の経過および、鎌倉での生活がこの日記に書かれています。

映画”ブリューゲルの動く絵”2012/02/05 20:29

寒さもやわらいできました。今日は、シアターキノで、”ブリューゲルの動く絵”という映画を見てきました。ちょっと、特定のジャンルに分類しにくい映画です。一応、ブリューゲルの絵、”十字架を担うキリスト”が生まれる過程を描いたものですが、歴史映画というわけではありません。シュールレアリスム映画と言ったら、良いでしょうか。

これといったストーリーは無く、絵のさまざまな細部が、16世紀フランドルの生活として再現されています。背景として、当時フランドルを支配していたスペイン・パプスブルグの圧政と、それに対する抵抗があります。キリストを連行するローマ兵が、スペイン兵に例えられています。

ブリューゲル的不思議世界の中で、シャーロット・ランプリングの聖母マリアが印象的でした。

”ヨーロッパ版画の巨人たち”展2012/02/11 20:44

北海道近代美術館でやっている、”ヨーロッパ版画の巨人たち”展に行ってきました。同館が所蔵する、16世紀から20世紀までの版画作品の展示です。デューラー”小受難”、レンブラント”版画商クレメント・デ・ヨンヘ”、ブレイク”ヨブ記”、”神曲”、ミレー”水を汲む女”などが、主な作品です。デューラーは、以前に上野のデューラー展でも見ましたが、あらためてじっくりと見ることができました。

私たちが行ったときには、ちょうど室内楽の無料コンサートをやっていました。バッハなど、バロックの曲を演奏していて、これもなかなか良い感じでした。

オルガン・ウインターコンサート2012/02/12 20:15

今日は、格別に寒かったですね。キタラ専属オルガニストのフロラン・ガリエール氏のコンサートに行ってきました。プログラムは、バッハ”前奏曲とフーガ、ハ長調”、”トッカータとフーガ、ニ短調”、メシアン”聖霊降臨祭のミサ”などです。

メシアンは、今年、没後20周年で、耳にする機会が増えています。この曲は、小鳥のさえずりのようなところがあるかと思うと、嵐のようにホール全体が響くところもあり、興味深い曲です。ところで、ガリエール氏も、なかなか日本語が上達してきましたね。