映画”ブリューゲルの動く絵”2012/02/05 20:29

寒さもやわらいできました。今日は、シアターキノで、”ブリューゲルの動く絵”という映画を見てきました。ちょっと、特定のジャンルに分類しにくい映画です。一応、ブリューゲルの絵、”十字架を担うキリスト”が生まれる過程を描いたものですが、歴史映画というわけではありません。シュールレアリスム映画と言ったら、良いでしょうか。

これといったストーリーは無く、絵のさまざまな細部が、16世紀フランドルの生活として再現されています。背景として、当時フランドルを支配していたスペイン・パプスブルグの圧政と、それに対する抵抗があります。キリストを連行するローマ兵が、スペイン兵に例えられています。

ブリューゲル的不思議世界の中で、シャーロット・ランプリングの聖母マリアが印象的でした。