ユトリロ展2013/08/10 15:40

函館旅行のついでに、函館美術館でやっている”ユトリロ展”を見てきました。ユトリロの初期から晩年までの、76点の作品が展示されています。個人蔵の作品が多いので、まとめて見る事ができるのは、貴重な機会です。油絵のほかに、グアッシュやパステルの作品も来ています。

初期の”白の時代”の絵は、白い壁面が特徴的な、静謐なパリ風景です。”モンマルトルのラパン・アジル”、”ポワソニエ通り”など。晩年になると、色が出て来て絵が華やかになり、さらに、通行人も登場するようになります。”サクレ・クール寺院”など。

印象に残ったのは、彼が、いかにも”下手”であること。特に、パステル作品で、下手さが目立ちます。上手い人の場合は、くずして描いても、”達者な線”が出てしまいます。しかし、彼の場合は、そうゆうことがありません。これは、すごいことです。そして、こういう才能を発掘した人たちも、賞賛されて良いですね。