思い出の古寺94:青蓮院(東山、京都)2013/09/15 19:48

祇園の八坂神社から円山公園を通り、知恩院の前の道を北に行くと、知恩院を過ぎたあたりに、大きな楠の木が見えてきます。ここが、門跡寺院の 青蓮院です。地下鉄で行くときは、東西線の東山駅で降りるのが近いようです。

ここ 青蓮院は、比叡山の三門跡の一つで、最澄が開いた延暦寺の寺坊の一つ、 青蓮坊がその起源となります。平安時代末に、鳥羽法皇が帰依してから、 門跡寺院となりました。江戸時代に御所が火事になったときには、ここが仮御所となったので、粟田御所とも呼ばれています。

入り口に入って、しばらく行くと、小御所です。ここからは、相阿弥作の庭園が見えます。ろうかを渡ると、本堂で、ここに国宝の青不動があります。私が行ったときには、残念ながらレプリカがかかっていました。 本物は、平安中期の作です。 二童子を従えた、青い体の不動明王の画像です。火炎の描き方がリアルなのが印象的です。

次に、寝殿に行きます。これは、御所の寝殿を移したものです。ここからも、美しい庭園が見られます。寝殿前には、右近の橘、左近の桜があります。