思い出の古寺100: 広隆寺(太秦、京都)2014/01/26 19:17

京福嵐山線の太秦駅を降りるとすぐ見えるのが、広隆寺の大きな南大門です。ここが、京都最古の寺院である、太秦 広隆寺です。

この寺の起源は、平安京よりはるか前の飛鳥時代までさかのぼります。京都の基礎を築いた渡来人の秦氏が、聖徳太子から譲られた仏像を祀って建てた蜂岡寺が、現在の広隆寺の前身です。講堂は、12世紀の建立です。

仁王像の立つ南大門をくぐると、広い境内が広がります。正面にあるのが、聖徳太子をまつる、上宮王院です。その他に、講堂、薬師堂、地蔵堂などの伽藍が並びます。

上宮王院のわきを抜けて、裏にまわると、仏像好き必見の霊宝殿( 思い出の美術館101)があります。 ここには、”宝冠弥勒”とも呼ばれる、国宝”弥勒菩薩半跏思惟像”があります。崇高な笑をたたえた、白鳳期の仏像の優品です。この他に、”泣き弥勒”として知られる、弥勒菩薩半跏思惟像、千手観音像、十二神将像などがあります。

この近くには、太秦映画村がありますが、まだ行ったことはありません。