映画”ハンナ・アレント”2014/01/12 13:09

話題の映画、”ハンナ・アレント”を見てきました。ハンナ・アレントは、ユダヤ人で、ハイデッガーの弟子の哲学者であり、第二次大戦中に強制収容所に収容された経験があります。

物語は、ナチのアイヒマンのイスラエルでの裁判を、彼女が傍聴して、ニューヨーカー誌に記事を発表するという史実に基づいています。多くのユダヤ人を死に追いやったアイヒマンは、悪魔では無く、”凡庸な役人”に過ぎなかったことが彼女を驚かせます。真に問題なのは、考えることをやめてしまった、凡庸な人間による悪であるという考察に、導かれます。

実に面白い映画で、引き込まれました。学生のころ、彼女の”全体主義の起源”を読みましたが、また、読みなおしてみたくなりました。

そう言えば、安倍晋三も、印象の薄い”凡庸な人間”ですね。

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